【完全攻略】スマホ(モバイル)決済のメリット・デメリット~スマホ決済アプリでカード決済をかんたんに!~

『スマホ決済』と『スマホ決済機能付アプリ』に対応してないことは集客・販促の機会損失になります。
※Square株式会社が全国のクレジットカード保有者を対象に行った調査によると、ひと月に1回以上クレジットカードを使う成人(全体の87.1%)のうち18%が「クレジットカードが使えない場合は別のお店を選んだ経験がある」とのことでした。参考:Square調査
とはいえ、いざカード決済システムを導入しようとすると、導入に手間や時間がかかったり、手数料が高かったり・・・と意外と面倒ですよね。
今回は導入のメリットやデメリット、大手4社のサービス比較をまとめていきたいと思います。
≪この記事は以下のような方におすすめです≫
- カード決済システムを導入しようと思っている方。
- スマホ(モバイル)決済を検討している方。
- 店舗アプリに興味のある方。
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目次
スマホ決済とは
スマートフォンを使って顧客が簡単に買い物をする事が出来るスマホ決済には2種類あります。
1つは、QRコード決済という方法です。顧客にQRコードをスマートフォンアプリで読み取ってもらうか、顧客のスマートフォンに表示されたQRコードを店舗側が読み取るという方法です。
もう1つはスマートフォンをかざすだけで決済が済むタッチ方法です。この場合は、Felicaという技術に対応しているスマートフォンのみが使えます。
あっという間に清算を済ませる事が出来るので、店が混雑している時も顧客を待たせるという事はありません。また、スマホ決済を取り入れる事により、レジにはお釣りの補充をしなくても良くなるので、店員の手間を省く事が出来ます。
スマートフォンを所有している人口は年々増加傾向にある為、スマホ決済を取り入れる事は店の集客にも関わってきます。
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支払いの仕方と決済方法
スマホ決済の支払いの仕方は大きく分けて以下の2つにわけることができます。(※参考1)
- ポストペイ:後払い方式…楽天Payなど
- プリペイド:前払い方式…LINE Payなど
店舗集客の方法としてキャッシュレス決済を導入する戦略があります。お財布を携帯しなくてもお買い物が出来る仕組みは世間の一般消費者から評価されており、外国人観光客からの需要も高いです。
事前に現金をアカウントやスマートフォンにチャージしておき、その分の金額内でサービスを購入したり、製品を購入出来る前払式が人気を得ており、文字通りお財布の感覚で使えるのが利点です。
後払い型のスマホ決済も普及が進んできており、こちらは予めクレジットカードの情報を登録する必要がありますが、チャージが不要であり、カード決済の感覚で使え、手元にまとまった現金がなくても大きなお買い物が出来る点が魅力です。
どちらとも現金を取り出す手間がなく、普段遣いのスマホを持ち歩くだけで、各種サービスが使えるのが利点です。更にポイント還元やクーポンの利用など現金払いをするよりもスマホ決済アプリを利用した方が節約になる要素が多々あることも注目されています。
スマホ(モバイル)決済が選ばれている理由
企業がカード決済を導入するのに人気なのがスマホ(モバイル)決済です。
なぜ今、スマホ(モバイル)決済が選ばれているのか?
具体的に、スマホ決済のメリットとデメリットを見てみましょう。
スマホ(モバイル)決済を導入するメリット(店舗側)
店舗側がスマホ決済を導入するメリットは、下記の通りです。
- 導入がかんたん。(アカウントの申請や審査が簡単。)
- 初期費用や月額費用が無料の場合が多い。
- 決済手数料が安い。(3.25%程度~の利用も可能。)
- カード決済用の端末が不要もしくは安価でレンタルできる。
- 持ち運びが可能。(ネット環境さえあればどこでも決済可能。)
- 法人企業だけでなく、個人事業主でも導入できる場合もある。
通常のカード決済システムを導入する場合は、①導入までの申し込みや審査に手間と時間がかかる、②専用端末のレンタル費用や毎月の固定費用が発生する、③カード決済手数料が高い…など、導入までのハードルが高いケースが多いです。
それゆえ、「クレジットカード使えないんですか?」という声をお客さまからいただいても、カード決済システムを躊躇される方が少なくないのではないでしょうか。
けれども、「クレジットカードを使える」「スマホでかんたんに決済可能」という点は、リピーターを獲得していく上でも、非常に強い武器になります。
また、既に通常のカード決済システムを導入済みの店舗にとっても、決済手数料や固定費の削減はスマホ決済の導入を検討する上で、非常に魅力的な要素だと言えるでしょう。
それゆえ、今、『スマホ(モバイル)決済』が選ばれているのです。
スマホ(モバイル)決済を導入するメリット(お客さま側)
なお、スマホ決済を導入すると、店舗だけでなくお客さまにも下記のようなメリットがあります。
- 現金を持ち歩かずに済む。
- 財布を開くことなくカード決済を済ませられる。
- テーブル決済など、場所に囚われず決済が済ませられる。
- 支払いを給料日後などに一括ですることができる。
簡単にカード決済が可能になると、「現金を持っていなくても決済できるなら今買おう」「給料日前だけどあそこのお店に行こう」といった消費者行動が引き起されます。
バーコードやQRコードでの手軽さもさることながら、ポイントも今やキャッシュレスの方がつくからです。
スマホ決済を導入したことで、売上げアップや顧客単価の上昇を実現した店舗も少なくありません。
お客さまの利便性を向上して満足度を高める(顧客育成)という意味でも、スマホ決済は注目されているのです。
スマホ(モバイル)決済を導入するデメリット
導入の手間やコストを抑えられ、お客さまにもメリットの多いスマホ決済ですが、下記のようなデメリットもあります。
- お客さまに初期登録をしていただく必要がある。
- 紙レシートが発行されない場合がある。
- 利用カードブランドが限られる。
とはいえ、日本ではまだまだ普及過程ですが、中国では既に98.3%の方がスマホ決済を利用しており、今後、日本でも更なる浸透が見込まれています。
(モバイル決済利用率は日本6%、米国5.3%、そして中国では98.3%――日銀レポート)
店舗形態などを考慮しながら、自店にはどのスマホ決済システムが最適かを検討することは、とても意義があることなのではないでしょうか。
2019年は日本でもスマホ(モバイル)決済市場は拡大
2019年、さらにスマホ決済の事情規模はさらに拡大することは間違いないでしょう。
日本のスマホ決済普及率も中国や欧米の基準にまで近づくかもしれません。
2018年11月、ヤフーとソフトバンクが共同出資したPayPay株式会社がリリースした「PayPay」という決済サービスが100億円規模のキャンペーンを行い話題になりました。
またLINE株式会社がリリースした割り勘決済を可能にする「LINE Pay」など、超大手もスマホ決済のサービスに力を入れています。
日本でもキャッシュカードや現金を持ち歩かない時代が来るかもしれません。
そんなときに、カード決済・もしくはQRコードやバーコードの決済ができないお店はマイナスポイントとなるでしょう。
導入の参考に、サービスを徹底比較していますので参考にしてください。
スマホ(モバイル)決済サービスを比較
スマホ決済システムを検討する際の参考に、スマホ決済の大手を徹底比較してみようと思います。
スマホ決済システムは、主として下記の3タイプに分かれます。
- キャリア決済(携帯会社に携帯料金とともに支払うタイプ)
- 端末・POSシステム決済(モバイル用の端末・カードリーダー等で支払うタイプ)
- アプリ決済(スマートフォンアプリ内で支払うタイプ)
それぞれに特長があるので、それぞれのタイプごとに大手決済サービスの特徴について、表にまとめてみました。
どのサービスにおいても、それぞれメリットやデメリットがありますが、簡単にまとめると
① ECショップ(ネットショップ)でのカード決済が目的で、多少手数料が高くてもクレジットカードを持っていない人にも購入を促したいなら、『キャリア決済』。
② 初期費用等のコストがかかっても、レジ会計をスムーズにし、ポイントの2重取りをメリットとして打ち出したい場合は、『端末・POSシステム決済』。
③ 使えるカードに制限があっても、初期費用や導入の手間をできるだけかけずにカード決済を導入したい場合には、『端末・POSシステム決済』か『アプリ決済』が良いと言えるでしょう。
ただ、いずれにせよ、スマホ決済の導入が店舗集客や運営にプラスの影響を与える可能性は高そうです。
今一度、自店に最適なスマホ決済システムは何なのか検討してみてください。
さっそく、大手のキャリア決済サービス・端末・POSシステム決済をみていきましょう。
キャリア決済サービス比較
クレジットをもっていない方にもアプローチしていくなら、キャリア決済サービスがオススメ。
さっそく、キャリア決済サービスの大手を3社ピックアップしましたので、3つを比較していきましょう。
キャリア決済サービス比較 | |||
サービス名 | イプシロン | ゼウス | ベリトランス |
提供元 | GMOイプシロン株式会社 | 株式会社ゼウス | ベリトランス株式会社 |
特徴 | 3キャリアに対応
特にカードの制限無く利用できる強みがある |
3キャリア+FRETS光の決済との合算も可能 | 設立から20年以上の信頼性と導入のスピードが速いことが強み |
使えるカード | キャリア決済につきカードは不要 | ||
手数料 | 6.00% | 要問合せ | 要問合せ |
専用端末 | 不要 | ||
端末費用初期費用 | 0円別途問い合わせ (端末レンタル費用と合わせて10万円前後かかるケースも)0円0円 | ||
月額費用 | 3,000円/3キャリアセット | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
対応キャリア | docomo au Softbank |
docomo au Softbank |
docomo au Softbankフレッツ光 |
メリット | ・クレジットカードを持っていないお客さまでも決済可能。
・料金を開示している安心感 |
・運用は最短3日で可能と素早い対応を可能にしている
・サポートに関しては評価が高い |
・セキュリティ面、サポート面に関しては評価が高い
・フレッツ光と合算での支払いにも対応 |
デメリット | ・他のスマホ決済と比べて手数料が高い。 | 料金詳細に関しては開示していないので個別見積もりとなる | 料金詳細に関しては開示していないので個別見積もりとなる |
(参考文献:決済サービス徹底比較ナビ , ゼウス公式サイト ,Epsilonサービスサイト ,ベリトランス公式サイト
端末・POSシステム決済比較
次にPOSシステム決済サービスです。
端末・POSシステムは、クレジットカードでありながら、料金コストを抑えられるのが強みです。
さっそく、端末・POS決済サービスの大手を2社比較しました。
端末・POSシステム決済比較 | ||
サービス名 | Square | iD |
提供元 | Square, Inc | NTTドコモ |
特徴 | 店舗のスマホに装着した小型カードリーダー(白い四角)にカードをスキャンさせることで、カード決済をする仕組み。 | 専用のカードリーダーにiDカードもしくはdocomoの携帯をかざすことで決済可能。 |
使えるカード | VISA MasterCard AmericanExpress |
DCMXカード 三井住友カード オリコカード など (おさいふケータイの場合、イオン銀行・クレディセゾン等も使用可。) |
決済手数料 | 3.25%~ | 別途 |
専用端末 | 必要 | 必要 |
端末費用 | 4980円/1台 | 別途問い合わせ (レンタル費用が発生する場合が多い) |
月額費用 | 0円 | 要問い合わせ |
対応キャリア | スマートフォン全般 (最新のApple iOS または Android を搭載する端末の多くで利用可能。) |
docomo |
メリット | ・安価での導入が可能。 ・小型のカードリーダーなので、スマホさえあればどこででも決済可能に。 |
・iDを使うことでポイントが貯まるので、ポイントの2重取りがしたいお客さまの利用が増える可能性がある。 |
デメリット | ・他のスマホ決済と比べて手数料が高い。 | ・初期費用や月額利用料が高い。
・審査に時間がかかる。 |
(参考文献:決済サービス徹底比較ナビ ,,iD公式サイト)
アプリ決済サービス比較
最後は大手のアプリ決済サービス比較です。
アプリ決済のメリットは、QRコードをかざすことで簡単に決済ができることです。
アプリさえ落としていれば、誰でも簡単に決済ができるので楽ですし財布を持ち歩かなくても済みます。
アプリ決済サービス比較 | |||
サービス名 | LINE Pay | Origami Pay | GMOおみせPay |
提供元 | LINE株式会社 | 株式会社Origami | GMOデジタルラボ株式会社 |
サービス内容 | LINEアプリと連携して決済が可能。
QRとアプリ内決済の両方が可能になる。 |
カード決済型のアプリ決済サービス。カード登録さえすれば、すぐに決済ができるようになる。 | GMOおみせアプリ内に事前にカード情報を登録することで、スマホさえあればカード決済が可能になるシステム。独自ポイントも利用可能。 |
使えるカード | カードなしでも使用は可能 | VISA・MASTER・セゾンカード・JCB・Master | VISA
MasterCard |
決済手数料 | 要問合せ | 3.25% | 3.50% |
専用端末 | 不要 | ||
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 要問い合わせ | 0円 | 0円 |
メリット | ・LINEアプリさえ落としておけば、カードがなくても口座から引き落としができる。 | 初期費用、月額不要。
カードの使える種類が多く、手数料も比較的安価。 |
・初期費用や月額費用が不要。 ・事前にカード情報を登録しておけば、アプリを起動するだけで決済可能。・中小店舗でも導入しやすい |
デメリット | リリースされたばかりのため、使用できる店舗は限られる。 | アカウント登録が必要。
他の大手より加盟店数は少なめ。 |
・使用できるカード会社が限られる。 |
(参考文献:LINE Pay,OrigamiPay公式,GMOおみせPay公式)
店舗アプリを活用したスマホ(モバイル)決済
なお、これまで比較したスマホ決済システムの中で、今勢いがあるのが『アプリ決済』です。
2018年も導入店舗数も増えましたが、2019年もトレンドになるのは間違いないでしょう。
GMOおみせpayとは?
2017年7月、リピーター獲得に効果的な店舗アプリサービス『GMOおみせアプリ』から、スマホ決済機能『GMOおみせpay』がリリースされました。
※GMOおみせアプリは店舗や企業のオリジナルアプリを作成するサービスで、飲食店や美容室、アパレルショップ、整体院などで幅広く利用されています。2017年夏以降、標準装備としてアプリ内でカード決済が可能になりました。
『GMOおみせpay』は、従来の決済端末を使わず、お客様のスマートフォンでお支払いができる、スマホ(モバイル)決済サービスです。
お客様は、事前にクレジットカード(VISA、MasterCard)を登録するだけで、財布を取り出すことなく、決済をすることができます。
もちろん決済端末は不要で、来店回数や決済金額などの顧客データの管理をすることもできるので、効果的な集客・販促活動を行うこともできます。
また、初期費用や月額費用の負担も無く、決済手数料のみでの利用が可能なので、手軽にカード決済が始められます。
なお、『GMOおみせPay』は、リピーター育成に特化した店舗オリジナルアプリ『GMOおみせアプリ』に標準搭載されている機能ですが、『GMOおみせアプリ』との連携がなくても利用することができます。
既にオリジナルアプリをお持ちの方は既存のアプリと連携させたり、スマートフォンサイトとの連携も可能です。
『GMOおみせpay』に関して、もっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。
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まとめ
スマホ(モバイル)決済は、通常のカード決済と比べて、手数料や初期費用が安価なものも多く、かんたんにカード決済システムを導入することが可能です。
様々なサービスがあるので、自分が運営している店舗の形態に合わせて、最適なサービスを選んでみてください。
≪スマホ決済を導入するメリット≫
- 導入がかんたん。(アカウントの申請や審査が簡単。)
- 初期費用や月額費用が無料の場合が多い。
- 決済手数料が安い。(3.25%程度~の利用も可能。)
- カード決済用の端末が不要もしくは安価でレンタルできる。
- 持ち運びが可能。(ネット環境さえあればどこでも決済可能。)
- 法人企業だけでなく、個人事業主でも導入できる場合もある。
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