O2Oを実践!O2Oの概要とマーケティング活用の7つの施策とは

O2Oは、スマートフォンやアプリの普及によりさらに拡大を続け市場で注目されています。
O2Oマーケティングとは、そんなO2Oの概念を取り入れた実店舗への集客を効果的に行えるマーケティングとして注目されている方法で、売り上げの向上にも有効な方法です。
自社のマーケティングを強化するためにO2Oマーケティングを取り入れてみたい!と考えている方に、O2Oマーケティングの特徴や、7つの施策による実践の仕方をお伝えしています。
- O2Oについて知りたい方
- OMO・オムニチャネルとの違いが知りたい方
- O2Oマーケティングに興味を持っている方
- O2Oマーケティングを使用した具体的な店舗集客方法を知りたい方
- 多店舗展開している企業の経営層やマーケティング担当者
目次
O2Oとは
O2Oとは、「Online to Offline」の略です。言葉をそのまま直訳すると「オンラインからオフラインへ」になります。
マーケティング上においても、O2Oはそのままオンラインからオフラインへの誘導という意味で使われることが多いです。
ネット広告・ECやモール(オンライン)から実店舗へ誘導することをイメージするとわかりやすいでしょう。
O2Oマーケティングの特徴とは?意味を解説
O2Oを取り入れたO2Oマーケティングとは、Webサイトや広告などの「オンライン」で集客を行い、そのあとで「オフライン」である実店舗への来店を促すマーケティング手法を意味します。
インターネットの発達によって、ほとんどの企業や店舗がインターネット上でも情報を提供するようになりました。
- オフィシャルホームぺージ
- 食べログやホットペッパーなどのポータルサイト
- FacebookやInstagramなどのSNS
また、iPhoneなどのスマートフォンの急速な普及に伴いユーザーの行動パターンが大きく変化しました。情報量が多い現代においては、ユーザーは店舗へ足を運ぶ前に、まず初めにスマートフォンでのインターネットの検索を行うことが多くなっています。
そこで経営者が絶対に行うべきこととしては、効果的な集客を行うためにはオンラインでアピールすることが重要なのです。まずEC・SNS・アプリ広告などを駆使しオンラインでユーザーの興味をひきつけ、そこから実店舗へ来てもらうよう促すというマーケティングが一般的になりつつあります。
こういったO2Oの特徴は、まだまだマーケティングにおいて有効ですし大きな意味を持ちます。
O2Oは古いなんていう方もいますが、2021年もまだまだインターネットの検索は増えることは間違いないといえますし、O2Oはますます重要な位置づけになっていくでしょう。
OMOとの違い
ちなみにO2Oと近い言葉で、OMOという概念もあります。
OMOはO2Oとは違い、オンラインとオフラインを一つに融合させ区別をしないという概念です。
O2Oはあくまでオンライン・オフラインを分け、送客・そして購買行動が目的という企業主体の方法になります。
OMOは主体が顧客であり、カタログ閲覧から決済に至るまで一連の行動を体験として高めて提供するという点も大きな違いです。詳しくは以下記事でもご紹介しています。
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OMOとは – O2Oマーケティングとオムニチャネルの違いや事例も紹介
O2Oとチャネル(流通経路)の概念
オンラインがユーザーに来店してもらう第一歩になるわけですが、オンラインで店舗をアピールするには、さまざまな流通経路を利用したアプローチが必要です。
この流通経路をマーケティング用語では「チャネル」といいます。
それでは、どんなチャネルを使ってどうアピールすればよいのでしょうか。
マルチチャネルとは
店舗経営者が活用したいものとして、マルチチャネルのマーケティングがあります。
チャネルとはユーザーの流入経路のことで、ユーザーと持つあらゆる接点のことをいいます。
マルチとは「複数の」という意味を持つ言葉です。つまりマルチチャネルとは、複数の流入経路を活用するマーケティングということになります。
たとえば、自社のショッピングサイトでも在庫を持ちながら、実店舗でも在庫を販売をしていくといったイメージです。
ネットの普及前は、店舗のアピールには看板やチラシ・パンフレットのポスティング、直接訪問などの手法が取られるのが一般的でした。一つづつ販促物を作ったり、直接伝えることで店舗の魅力をアピールしていました。それがインターネットやスマートフォンの普及で、オンラインでのアピールへと大きくシフトしたのです。
オンライン上では、店舗のアピール方法も多様化しました。WebサイトやECサイトはもちろんのこと、SNSやメールマガジンなどもアピール手段として使われるようになり、手段が複雑化しています。
このように多様化した複数のチャネルを使い分ける考え方を「マルチチャネル」と呼びます。
オムニチャネルとは
マルチチャネルの後に普及してきたのがオムニチャネルです。オムニ(omni)とは「全て」という意味のラテン語です。
つまり、オムニチャネルとは全てのチャネル(流入経路)という意味になります。
複数のチャネルを活用する点では「マルチチャネル」と同じですが、使い分けるのではなく、全てのチャネルを一貫して捉えることです。
オム二チャネルとマルチチャネルの違いとしては、オムニチャネルでは、実際に利用したユーザーはチャネルの違いを意識せず一貫したサービスと認識してを受けることができる点です。
わかりやすくお伝えするなら、たとえばユーザーがECショップ、もしくは店舗で靴を買ったとしましょう。
この場合「ECショップで靴を買った」「店舗で靴を買った」という認識ではなく、どちらで買ったユーザーに対しても「このブランドの靴を買った」と認識させることがオムニチャネルの考え方です。
オムニチャネルでは、一つのブランドに対してユーザーが複数の接点を持つことができるのがメリットです。
インターネットが隆盛の時代においては、一つの会社や店舗がさまざまなチャネルを作り出せるようになっています。チャネルが多ければ多いほど、ユーザーとの接点が増えるわけですから、売り上げアップに大いに役立てることができるというわけです。
オンライン・オフラインを統括した在庫管理やサービス提供のスピードという面においても、有効な考え方といえるでしょう。
O2Oの成功はオムニチャネルを意識すること
O2Oはオンラインで取り込んだ見込み顧客を実店舗へ送客するもので、オムニチャネルに含まれる概念の一つです。
オムニチャネルとはオンライン・オフラインを問わず一貫したサービスを提供しようとするチャネル戦略であり、O2Oはこの考え方を成功に導くためにとても重要になります。
オムニチャネルによるブランド構築のための強力な手段になりうるのです。
オムニチャネルでは、一つのブランドが持っているさまざまなチャネルを連携させることで、送客を容易にしたり、顧客満足度を高めたりします。
そのため、実店舗を利用している既存顧客がECサイトも利用するようになるなど、オフラインからオンラインへの流れも自然に起こりうるのです。
ですから、O2Oマーケティングを行う際にはオムニチャネルを意識することで、より広い視点から顧客を囲い込んでリピーターを増やしていくことが可能になります。
O2Oマーケティングを実践!7つの施策
オムニチャネルを意識してO2Oマーケティングを行うことが重要だとして、実際にあるチャネルを活用する例には具体的にどのような施策があるのか紹介します。
ECサイトの運営
O2Oマーケティングのための手法の一つがECサイトです。ネット通販が普及し、買物をネット上で行うユーザーが非常に増えてきました。
ですから、物販を行う会社にとって、実店舗以外にECサイトというチャネルも持つことが求められています。
注意したいのは、実店舗とECサイトを統一することです。
一つのブランドが実店舗に加えてECサイトも運営し、一貫したユーザー体験を提供することが必要になります。
たとえば、顧客情報は実店舗とECサイトでバラバラに管理するのではなく、一方でユーザー登録を済ませたユーザーはもう一方でもスムーズに買い物ができるようにしましょう。ユーザーの利便性を上げることで、実店舗ユーザーがECサイトも見てくれるようになったり、ECサイトのユーザーが実店舗へ来店してくれたりする効果が期待できます。
また、実店舗とECサイトを両方持つことで、相互補完的な役割も持たせることが可能です。
たとえば、顧客が求めている商品が実店舗で売り切れだったときは、ECサイト側に在庫があればその場で購入してもらい、後日ECサイトの倉庫から自宅に届けるといったサービスも考えられます。
【参考・参照】
SNSなどで情報発信する
O2Oマーケティングを行う際には、ECサイトの構築だけでなく、SNSも積極的に活用しましょう。スマートフォンが普及し、FacebookやTwitter、インスタグラム、LINEなどを日常的に使う人が急速に増えました。
そのため、店舗からの情報発信もSNSを用いる方法が、今では当たり前になりつつあります。
SNSはユーザーにとって気軽な情報ツールで拡散力も高いという特徴があります。
そのため、ブランドのイメージを戦略的に広めやすいのがメリットです。うまく活用すれば短期間に店舗やブランドを多くの人に知ってもらうことができます。
SNSでは来店を促すような情報を発信することももちろんできますが、イメージ戦略のためのツール、店舗がユーザーとの接点をもつためのツールとしても利用価値が高いものです。
ブランドや店舗をよりよく知ってもらうための情報も合わせて発信することを心がけましょう。
【参考・参照】
店舗アプリで情報発信する
店舗アプリはO2Oにおいては最適なチャネルの一つです。
スマートフォン用の店舗アプリから情報を配信し、来店を促す方法ことができます。店舗アプリの場合は、まずユーザー登録をしてもらうことが非常に重要です。
来店を促す前に、まずアプリのインストールとユーザー登録を促す必要があります。
そのためには初回の来店やサービスの提供時に、ユーザーの利便性を高め、十分なメリットを提供することが求められます。
たとえば、アプリ利用者限定の情報を発信してオトクな情報を得られるようにしたり、手軽に予約ができるようにしたりする方法が考えられます。
また、これまで紙などで提供していた会員証やスタンプカードをアプリに置き換えれば、スマートフォンユーザーの利便性が高まるので、ユーザー登録を促進することが可能です。
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【参考・参照】
クーポンやセール情報を配信する
クーポンなどのお得な情報で集客するのもよい方法です。クーポンやセール情報によって集客するなら、ポスティングなどのオフラインによる方法でも可能です。
ただし、Webサイトやメルマガ、アプリなどのオンラインで配信する方法も、インターネットユーザーには利便性が高くなります。
たとえば、メルマガや店舗アプリのユーザーはすでに登録済なので、店舗への関心が強いユーザーといえます。そういったユーザーに配信ができれば、オフラインの方法よりも来店を促しやすくなるでしょう。
また、オンライン配信なら、見込み顧客へのアプローチだけでなく、既存顧客に対してリピートを促すために使うこともできます。
【参考・参照】
店舗向けアプリを活用したクーポンの集客効果を最大化する3つのポイント
プッシュ通知を活用する
O2Oマーケティングでは、プッシュ通知を集客に活用できます。
プッシュ通知とは、店舗からユーザーに対してお知らせなどの情報やメッセージを配信することをいいます。アプリのプッシュ通知はメルマガよりも開封率が高いので、タイムリーな情報配信を行うことが可能です。
たとえば、期間限定のキャンペーンが始まるというお知らせや、まもなく終了するというお知らせを届ければ、来店を促すことができます。プッシュ通知はWebサイトで行うこともできますが、店舗アプリで配信するほうが一般的ですし、ユーザーに受け入れられやすくなります。
【参考・参照】
メールやプッシュ通知、SNSは配信タイミングが重要!最大の効果を得る方法は?
位置情報を活用する
複数の店舗を展開しているブランドでは、スマートフォンのGPSによる位置情報を集客に活用するという方法も取れます。
たとえば、ユーザーが今いる場所にあわせて、近くにある店舗に関する情報配信を行うのです。近くに店舗があることを知らせてあげることで、ユーザーが店を探す手間を省き、利便性を高めることができます。
GPSによる位置情報を店舗検索に利用すれば、まだ足を運んだことのない店舗をユーザーに見つけてもらうことも可能です。
【参考・参照】
楽しい体験を提供する
店舗アプリ内のゲームなども、集客に大いに活用できるので使わない手はありません。多いのは、くじ引きやクイズなどのゲームです。
たとえば、ゲームで店舗で利用できるポイントなどを獲得できるようにしておけば、店舗アプリへのユーザー登録を促しやすくなり、ポイント利用を目的とした来店も期待できます。
アプリゲームなので好きなときに遊んでもらい、人手をかけることなくユーザーに楽しさを提供できるのもメリットです。工夫すれば、ゲームをブランディングに活用して、店舗の魅力を伝えることも可能です。
ゲームを通して店舗への親近感を感じてもらうことで、来店を促すことができます。
【参考・参照】
O2Oマーケティング成功のコツ
オムニチャネルは一度作ってそれで終わりというものではありません。ユーザーが絶えず変化しているように、オムニチャネルも変化します。
施策ももちろん重要ですが、O2Oを成功させる一番のコツは、 PDCAサイクルを回して継続的に改善を図ることが必要 です。
また、オムニチャネルの戦略は複数のチャネルを統合してブランドを構築するので、全容を把握して管理しきれるようになるまでに時間がかかるのが一般的です。
これがベストだといえる方法が見つかるまで、PDCAサイクルを回し、効果測定と改善アクションを繰り返して継続的に改良を加えていかなくてはなりません。
なぜならオンラインの弱点は、顧客と直接対面できないことからユーザーの顔が直接見えないことです。そのため、効果測定を行えるシステムの導入を検討することが重要になります。
O2Oマーケティングを行うツール「GMOおみせアプリ」
O2Oマーケティングは、売り上げアップに貢献できる手法です。
ただし、効果を最大化するためには、適切なシステムの導入が必要です。これからO2Oツールを導入するなら、さまざまな点で強みがある「GMOおみせアプリ」がおすすめです。
「GMOおみせアプリ」では、スマートフォンのアプリを通して、見込み顧客・既存顧客のどちらにもオンラインのサービスを提供できます。
店舗のメニューなどの基本情報はもちろんのこと、キャンペーン情報や割引クーポンなどで来店を促進したり、ニュース配信やプッシュ通知で最新情報を届けたりできるのがメリットです。
ユーザーの行動データや属性情報を収集し、顧客のセグメントごとにアプローチを変えることも可能です。
専用アプリを開発することも考えられますが、膨大な手間とコストがかかります。
「GMOおみせアプリ」ならO2Oマーケティングに活用できる機能を多数搭載しているシステムを手軽に導入できて低コストで済みます。少しでも早く売り上げアップを達成したい企業や店舗におすすめです。
【参考・参照】
さまざまなチャネルを組み合わせて店舗集客を効果的に
O2Oマーケティングでは、さまざまなチャネルの特性を理解して集客にうまく利用するのが効果的で、「GMOおみせアプリ」なら、活用できる機能がたくさん搭載されております。
これからO2Oマーケティングに取り組んでみたいなら、「GMOおみせアプリ」を導入・活用して、効果的な店舗集客を行ってみてはいかがでしょうか。
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