効率的なプッシュ配信とは?仕組みと効果を大解剖!

プッシュ配信を活用したマーケティング施策は、多くの商品やサービスのプロモーションに活用されています。
今販促がうまくいってないという店舗や企業様にとっては、有効な販促であるプッシュ配信ですが、配信するうえでは仕組みなども含め理解しておくことも大事です。
- プッシュ配信とはどんなもの?
- プッシュ配信の仕組み
- 得られる効果やメリット
- 実際の活用事例
このようなプッシュ配信の知識をわかりやすくご紹介させていただきます。
目次
プッシュ配信とは
プッシュ配信とは、スマホ画面で視認できる通知付きでユーザーに情報を配信する配信のことです。
DMやメールなどと比べ、ユーザーの開封率や視認率が高いという長所があります。
ユーザーはプッシュ配信画面からワンタップでアプリを起動することができるため、プロモーションや商品の割引・クーポン情報の配信などに広く活用されています。
リモートプッシュ配信とローカルプッシュ配信
プッシュ配信には以下の2種類があります。
- リモートプッシュ配信
- ローカルプッシュ配信
リモートプッシュ配信は、アプリを配信しているプラットフォーム経由でスマホに送信されるメッセージ通知・チャット通知です。
対してローカルプッシュ配信は、アプリにスケジューリングされたアラームやタスク管理ツールなどのリマインド用の通知サービスになります。
一般的に認識されているのは前者のリモートプッシュ配信の方で、ここについて仕組みを見ていきましょう。
iOSとAndroidのプッシュ配信の仕組み
プッシュ配信の仕組みはiOSとAndroidで異なります。
iOSの配信の仕組み
まずiOSでプッシュ配信を行う方法は2種類あり、AppleのAPNs配信サーバーを利用してデバイスのIDと配信するメッセージを指定する方法と、GoogleのFCMプラットフォームを利用する方法があります。
受け取りの仕組みとしては、iOSはアプリのダウンロード後にユーザーが通知の受け取りを承認することになり、自分で画面をスワイプして通知履歴をチェックする形になります。
Androidの配信の仕組み
Androidのアプリサーバーから通知をする方法は、GoogleのFCMプラットフォームを利用し、デバイスのIDと配信するメッセージを指定してプッシュ配信を行います。
Androidのプッシュ配信はアプリをダウンロードした時点で自動的に受信され、通知が届いた時もAndroidはロック画面に自動的に表示されます。
プッシュ配信が配信された時に必要な動作はAndroidとiOSで違いはありますが、どちらもユーザーは簡単に情報を閲覧することができるため、閲覧率は高くなっています。
プッシュ配信で得られる効果
プッシュ配信で得られる効果は以下のようにまとめられます。メリットが多いので販促施策にはピッタリです。
顧客の誘導ができる
プッシュ配信の効果の一つとして、視認率や開封率を活かし顧客誘導ができることがあげられます。
新商品の情報やキャンペーン、クーポン情報などをタイミングよく送ることで、Webサイトや店舗へユーザーを誘導することができます。
- 新商品のプロモーションであれば発売開始時間に合わせる
- キャンペーンやクーポンであれば開始日や締め切り間際にプッシュ配信を送る
このような手法でユーザーの購買意欲を促進して集客に導くことが可能です。
クロスメディア戦略にも活用
また、クロスメディアで販促を強化する施策にもプッシュ通知は役立ちます。
ダイレクトメール開封率改善のために郵送が完了するタイミングでプッシュ配信を行ったり、サポート用のメール・販売促進用のメルマガの開封率が低下している時も、プッシュ配信を活用すればレスポンスの獲得に繋がります。
単独でも効果の高いプッシュ通知ですが、他メディアと組み合わせた戦略も可能です。
ロイヤリティを高める
プッシュ通知はロイヤリティを高める施策の一つとしても活用できます。
また、ロイヤリティの高いリピーター、つまり優良顧客を増やすためには、ユーザーとの接触回数を増やすことが欠かせませんが、プッシュ配信は電話やメルマガとは異なり短期間で何度もアプローチできます。
ブランドやサービスに対する情報を発信したり、顧客満足度を高めるためのサポートやキャンペーン情報を送ったりと、プッシュ配信の開封率を活かして多様な販促進活動に利用できるというメリットもあります。
ただし、ユーザーによってはプッシュ配信が頻繁に届くことを不快に思う層もいるため、通知をミュートにしたりアプリを削除されることを避けるためにも、運用の頻度や送信する工夫を吟味することも必要です。
プッシュ配信の活用事例
ここからは3つ、実際のプッシュ配信の活用事例を紹介します。
オートバックス
プッシュ配信により成功した事例として有名なのが、カー用品店最大手のオートバックスです。
オートバックスのアプリはネットショップやマイページなどを利用できるだけでなく、ピットサービスや車検の予約を行って実店舗へ誘導するための施策を積極的に行っています。
これまでは店舗への誘導が主になるため、ダイレクトメールの郵送がメインの販促施策になっていましたが、プッシュ配信の開封率・購入率が向上したことから、将来的にはダイレクトメールもデジタル化していくことが検討されているようです。
ディノス
また、ファッションや家具家電の通信販売を行っているディノスでは、スマホサイトの利用者がPCサイトの利用者を上回った背景もあり、公式スマホアプリを開発しました。
お得にディノス製品を購入するためのアウトレットに利用目的を絞っているため、ディノスユーザーのインストール数も多く、週に1回のプッシュ配信で定期的に情報を発信しています。
モバオク
オークションサイトのモバオクでは、イベント開始直前の配信や夜のイベントなどを昼に告知したり、ユーザーが登録したカテゴリのイベント情報を配信するなどプッシュ配信による積極的な販促が行われています。
スマートフォンを利用した閲覧者が全体の8割を占めているABCNewsでも、ユーザーが登録したテーマに関連したニュースを通知していますが、モバオクもABCNewsもユーザーに登録してもらうことで意欲的に情報を閲覧する環境が作られているようです。
プッシュ通知はマーケディングの救世主に
メルマガの開封率は低下傾向にありますが、スマホの普及率向上により開封率が高いプッシュ配信が新たなマーケティング手法として導入されています。
活用の方法はそれぞれの企業の商品やサービスによって異なっています。
ユーザーと効率的に接触できるツールとして、アプリを利用したプッシュ配信は多様なプロモーションに利用できるとしてメリットが多く注目を集めています。