【SNS集客方法】業種別の最適な無料SNSとは?

SNS集客をしようと思うけれど、どのSNSを使えばいいかわからない…。
「いいね!」はされるけれど、集客に繋がっているか疑問…。
近年、Facebookやtwitter、LINE公式アカウント、Instagramなど様々なSNSを集客に用いる企業・店舗が増えてきました。
なぜこれほどにSNS集客が流行っているのかを考えた時、真っ先にあげられる理由は『手軽さ』ではないでしょうか。
通常の広告であれば、広告用の予算を組み、専門の業者に依頼をし、どのような広告にするかの打ち合わせを経て、出稿という一連の流れを要します。
けれども、SNSの場合、10分もあれば自分でアカウントを取得し、無料で店舗の宣伝を開始することも可能です。
しかしながら、『SNS集客』には、始めることは簡単でも続けることが難しいという難点があります。
続けることが難しい理由は、「SNSの更新が続かない」、「思うようにフォロワー数が増えない」、「実際の店舗への誘導まではできない」などです。
確かにSNS集客(SNSの運用)は難しいです。
けれども、SNSをうまく活用し、集客に成功している企業・店舗様が多いのも事実です。
SNS集客に成功している企業・店舗様について調べると、特徴的なことが1つ見えてきます。
それは、『自身の業種にとって最適なSNSに力を入れて運用している』という点です。
そこで今回は、SNS初心者だというオーナー様やSNS集客の難しさを体感しているWEB担当者様向けに、『業種別に見た場合の最適な無料SNSについて』をお伝えしていきたいと思います。
8種の業種別に見た最適なSNS集客とは?
では、実際に8種の業種について最適なSNSを検討していきたいと思います。
なお、同業種内でもお客様の性別・年齢層、お店のコンセプトによって、最適な無料SNSは異なるので、いちばん近いと思うものを参考にしていただければ幸いです。
※なお、今回は無料でできるSNS(Facebook・twitter・Instagram)を対象に分類しています。
最適なSNS集客とは? 業種① 飲食業
『飲食業』と言っても幅広いので、「a.カフェ・パン屋・ケーキ屋」「b.定食屋」「c.居酒屋・ダイニングバー」の3つに分けました。
客層やお店のコンセプトが最も近いものを参考にしてください。
業種① – a 飲食業(カフェ・パン屋・ケーキ屋)
「a.カフェ・パン屋・ケーキ屋」の場合、他の飲食店と異なり、味や価格以外の部分が重視されることが多いです。
すなわち、その場の雰囲気や居心地、オーナーの人柄、そしてヴィジュアルなどが重視されるのです。
そして、お店を気に入ってもらえた場合、お客様が自身のSNSにアップしよう(シェアしよう)という行動をしやすいという傾向も見られます。
このように、味や価格など基本的な部分以外の+α(付加価値)を重視される企業・店舗の場合、お客様が気軽に投稿できるSNSとの相性が良いです。
また、ヴィジュアル面も魅力的なので、その点も踏まえると、Instagramがオススメです。
①-a 飲食 カフェ・パン・ケーキ |
○ (HPやブログ代わりになる。) |
○ (お客様にシェアしてもらいやすい。) |
◎ (お客様にシェアしてもらいやすい。) |
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業種① – b 飲食業(定食屋)
「b.定食屋」の集客の場合、『ランチ』が鍵となってきます。
後述する「c.居酒屋・ダイニングバー」の場合は、1つの客層(夜の客層)を考えて集客すれば良いですか、「b.定食屋」の場合、2つ以上の客層(昼の客層=夜の客層とは限らない為)を考慮しなくてはなりません。
昼と夜とで客層が違う場合、以下のような集客課題を抱えやすいです。
- ランチは満席に近いけれど、ディナーの集客がうまくいかない。
- 夜は仕事帰りのサラリーマンでいっぱい。昼はボチボチ。
特に前者の場合は、顧客単価の低いランチ時のみ忙しい為、忙しさと売り上げが比例せず、集客をなんとかしたいという思いを抱えているオーナー様も多いのではないでしょうか。
そこで、オススメなのがtwitterです。
なぜなら、twitterは『直近の反響』を得やすいSNSだからです。
twitterでは、リアルタイムの情報が歓迎され、さらに拡散されやすい傾向が見られます。
たとえば、ディナー時に天気も悪く空席が多いなという時、「≪雨の日クーポン≫今日は特別にビール1杯無料!」というような投稿をするとします。
FacebookやInstagramでその投稿を見た方は、「いいね!」してくれるかもしれませんが、実際にその日に来店してくれる可能性はそう高くはありません。
リアルタイムでの情報を欲していないからです。
一方、twitterはというと、現在話題のものを求めているユーザーが多いので、『投稿を見る→すぐ行動を起こす』確率がぐっと高まります。
たまに誤って大量に発注してしまったことをツイートして、完売できたというニュースが報じられますが、これも行動を促しやすいtwitterならではの恩恵ではないでしょうか。
客層に左右されやすいという店舗様だからこそ、逆に一旦客層を置いておいていつもと異なる集客を行うと、思わぬ反響が得られる可能性があります。
話題になるようなツイート方法を、研究してみてください。
①-b 飲食 定食屋 |
○ (HPやブログ代わりになる。) |
◎ (直近の反響に繋がりやすく、集客の波の減少に。) |
○ (女性客獲得のきっかけになる。) |
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業種① – c 飲食業(居酒屋・ダイニングバー)
「c.居酒屋・ダイニングバー」と言ってもチェーン店、個人店、主要ターゲット層によって様相が異なるので、言及が難しいのですが、いずれも以下の2点は共通しています。
- 競合が多い。
- 常連になってもらった場合のリピート周期が比較的短い。
上記2点を踏まえると、『新規顧客の獲得』と『2回目の来店を促すこと』が大事になってきます。
新規顧客の獲得と2回目の来店を促す上で、いちばんオススメなのはFacebookです。
というのも、Facebookの場合、① HP代わりになり、② SEOにも強いので、WEB検索時に上位表示される可能性が高く、③ 長文での投稿が可能なので、店舗のウリをしっかりとアピールしやすいからです。
例えば「居酒屋 (地名)」と検索したとします。
すると多くの場合、『グルメサイト』や「(地名)の人気居酒屋20選」といった『まとめサイト』が表示されます。
『グルメサイト』や『まとめサイト』を見て、お客様がすぐに予約をしてくださればいいですが、中にはもっと慎重に選びたいという方もいらっしゃいます。
そういう方が見るのが、それらのサイト内に記載された、店舗のHPやFacebookです。
中には、公式twitterのURLを記載しているものもなくはないですが、多くの場合、HPかFacebookのURLが記載され、両方ともない場合は何も記載がない状態のお店が大半です。
自分がお店を選ぶ側になった時、少しでも情報が多い店舗の方が安心だと感じませんか?
それゆえ、新規と2回目の来店促進という意味で、安心感を与えやすく、競合との差別化がしやすいFacebookがオススメです。
①-c 飲食 居酒屋・ダイニングバー |
◎ (新規や2回目客へ安定した情報提供が可。) |
○ (若い世代への新メニューやイベント告知が可。) |
○ (女性客が多いオシャレなダイニングバーとの相性◎。) |
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最適なSNS集客とは? 業種② 小売業・美容業
『小売業・美容業』に関しては、「a.アパレル」「b.エステ」「c.美容室・ネイルサロン」の3つに分けました。
客層やお店のコンセプトが最も近いものを参考にしてください。
業種② – a 小売業・美容業(アパレル)
「a.アパレル」に関しては、Instagramとの相性がいいです。
Instagramはおしゃれに関心がある若い世代のユーザーが多いので、雑誌を作るようにコーディネートを公式アカウントで公開することで、ブランドイメージの向上や販促に繋がります。
ただ、より売上に直結するような販促(セールの告知など)をしたい場合は、twitterがオススメです。
Instagramでは『世界観』が重視されます。
素敵なコーディネートの写真が続いている中に、たびたびセールの告知のチラシなどを挟めると、敬遠されてしまう可能性があります。
そこで、思う存分販促できるSNSとしてtwitterが活躍するのです。
Instagramでは、外部URLを記載できる箇所が1件分(プロフィール欄)しかありません。
そこで、「セールの告知はtwitterで更新中!」というような紹介文を入れておき、twitterにセール情報を集中させるといいでしょう。
なお、2016年11月からInstagram Stories(投稿後24時間で自動的に消える仕組み)では、投稿ごとに外部サイトへのリンクできる機能が追加されました。
24時間限定のセールや、オンラインショップへの誘導が可能になったのです。
認証アカウントにならないと使用できない為、まだ使用できていない方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの機能は随時解禁されていく傾向にあるので、注目しておきましょう。
②-a 美容 アパレル |
○ (検索に強く、高年齢層へのアプローチも可。) |
◎ ( セール告知の集約場所としても利用可。) |
◎ (おしゃれ層のユーザーが多くブランドイメージの向上に。) |
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業種② – b 小売業・美容業(エステ)
「b.エステ」に関しては、効果を訴求するか、癒しの時間を訴求するかによって伝え方を使い分けなくてはなりません。
たとえば、ウエスト-10cmということをうたう際は、Before/Afterの写真を投稿すると良いです。
けれども、癒し空間を演出している場合、あまりにも具体的な数字を強調していると、敬遠されてしまうケースもあります。
ただ、いずれの場合にしても、文章で伝えることができるFacebookはオススメです。
エステの場合、お客様との距離感が近く、接触時間も比較的長いので、お客様に信頼してもらうことが初来店、次回来店のきっかけを作る上で重要です。
信頼感を演出するのには、画像だけでは限界があります。
そこで、長文での投稿ができるFacebookを使い、お店のコンセプト、大切にしている点、施術者の人となりを知ってもらうことが、集客に繋がります。
②-b 美容 エステ |
◎ (長文での投稿ができ、信頼してもらいやすい。) |
○ (直近の空き状況を配信しやすい。) |
○ (おしゃれに気を使うユーザーが多い。) |
業種② – c 小売業・美容業(美容室・ネイルサロン)
「c.美容室・ネイルサロン」では、『企業・店舗』で運用するのか、『個人』で運用するのかによってオススメしたいSNSが異なります。
『企業・店舗』で運用する場合は、お店の雰囲気やメニュー等の情報を配信することで集客に繋がります。
一方、スタイリストさん、ネイリストさん『個人』で運用する場合は、その方ならではのデザインやプライベートの部分を露出させることが歓迎されるケースが多いです。
どちらにしても、ヴィジュアルに訴えられるInstagramとの相性はいいですが、『企業・店舗』であればtwitterよりFacebookを重視し、新規顧客へのアプローチを強化し、『個人』であればtwitterを使って既存客との距離を縮めてみてはどうでしょうか。
②-c 美容 美容室・ネイルサロン (店舗・企業) |
◎ (検索に強く、新規顧客獲得の補強に。) |
○ (検索に強く、高年齢層へのアプローチも可。) |
◎ (カタログとしてお店のコンセプトを伝える。) |
②-c 美容 美容室・ネイルサロン (個人) |
○ (高年齢層へのアプローチも可。) |
◎ (気軽に更新しやすく、親近感を演出。) |
◎ (得意な技術をアピール。趣味の共有で顧客育成。) |
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最適なSNS集客とは? 業種③ サービス業
『サービス業』に関して、今回は「a.観光ホテル」「b.ペット関連」の2つを見ていきたいと思います。
類似するものを参考にしていただけたら幸いです。
業種③ – a サービス業(観光ホテル)
「a.観光ホテル」に関しては、SNS全般との相性がいいです。
旅行好きな方はSNS上に旅先の写真を投稿して共有する方が多く、SNSの更新も活発なユーザーさんが多い傾向にあります。
それゆえ、どのSNSとの相性もいいのですが、集客という観点で最もオススメなのはFacebookです。
観光客の多いホテルの場合、予約までの『リードタイム』が3日以内の人と30日以上かかる人の両極端に分かれるケースが多いです。
この場合、リードタイムが3日以内の人に対しては、一般的な旅行サイトへの掲載やSEOの強化、リスティング広告によるアプローチで対応できます。
しかし、30日以上かかる人に関しては、旅行サイトやHPだけでなく口コミなど、あらゆる情報も吟味する方人が多いので、補足情報の提供がカギとなってきます。
その際に、活躍するのがFacebookです。
現在の情報を求める傾向が強いtwitterに対し、Facebookであれば1ヵ月後のイベント(お祭り等)のお知らせをしても敬遠されることはありません。
また、Instagramではどうしても画像中心の訴求となりますが、Facebookであればその時期のホテルの料理内容などを文章で補足することが可能です。
このように、リードタイムの長い業種に関しては、Facebookを試してみるといいのではないでしょうか。
③-a サービス 観光ホテル |
◎ (一か月後など、リアルタイムではない情報でも受け入れられる。) |
○ (直近の空室状況を配信しやすい。) |
○ (旅行好きな方が多い。観光地と合わせて訴求可。) |
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業種③ – b サービス業(ペット関連)
「b.ペット関連」は、SNS上で反響を得やすい業種の1つです。
これは、ペットショップやトリミングサロンだけでなく、ペットホテルなどペット関連事業すべてに言える傾向です。
というのも、ペットを写した画像は「いいね!」されやすい傾向にあるからです。
SNS上で反響を得やすい画像としては、動物の他に「子ども」「綺麗な人」「綺麗な風景」が上げられます。
それゆえ、これらに関連する商材を扱っている場合は、画像が中心のInstagramがオススメです。
最近は、無料の画像加工アプリがたくさん出ているので、ペットの画像に店舗名やブランドロゴを入れて、投稿してみましょう。
なお、ペットショップの場合は商品を実際に使用している様子、トリミングサロンの場合は施術前と施術後のビフォーアフター。
ペットホテルの場合は、お留守番しているペットの動画などを、飼い主様がお迎えに来た際に許可を取って後に公開すると集客や販促に繋がりやすいです。
すでにInstagramを上手に活用しているアカウントが多数あるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
③-b サービス ペット関連 |
○ (HPやブログ代わりになる。高年齢層にもアプローチ可。) |
○ (リツイートを重ねて、拡散されやすい。) |
◎ (いいね!されやすく、ペット好きユーザーも多い。) |
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まとめ
今回は長くなってしまったので、下記8つの業種のみに言及しました。
- 飲食業 … 「a.カフェ・パン屋・ケーキ屋」「b.居酒屋・ダイニングバー」「c.定食屋」
- 小売業・美容業 … 「a.アパレル」「b.美容室・ネイルサロン」「c.エステ」
- サービス業 … 「a.観光ホテル」「b.ペット関連」
すべての業種を網羅することはできていませんが、ターゲット層や店舗形態が近ければ応用可能かと思います。
この機会に、ご自身のお店にとって最適なSNSを考えていただき、集客・売上UPに繋げていただけたら幸いです。
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