ECサイト改善5つのポイントを意識して売上アップ!

ECサイトの売上を伸ばすための改善ポイントを5つに絞って紹介します。
PCやスマホの普及に伴って、ECサイトの利用者も増加しています。実店舗での販売と並行してECサイトを運営し、成功している企業も多いでしょう。
しかし、ECサイトの具体的な改善策が分からずに放置してしまっているという相談が少なくありません。
今回は改善ポイントを5つに絞って、初心者の方にもわかりやすいように解説します。
目次
改善ポイント1.集客力を確保する
STEP1:訪問ユーザーの流入経路をチェックする
魅力的な商品やサービスをWebサイト上で展開したとしても、ユーザーにそのサイトを訪問してもらわなければ自社製品の存在を認知してもらう事はできません。
ECサイトの売上が芳しくない場合は、まず「どれくらいのユーザーが訪れているのか」「どこから自社サイトに流入しているのか」を正確に把握する事が大切です。
STEP2:必要に応じて集客力を強化する
分析の結果からユーザーの流入数が少ないポイントが判明したら、そのウィークポイントに対して集客力を高める施策を講じるのが定石です。
逆に、流入の見込めない経路を廃止して集客の多いポイントを重点的に強化するという対策も考えられます。
検索エンジンからの流入数が少ない場合
関連キーワードで検索された際に自社サイトを検索結果上部に表示させる「SEO対策」や「リスティング広告」と呼ばれる施策が有効。
オウンドメディアに問題がある
コンテンツそのものの作り直しや見直しを行うのが一般的です。コンテンツの展開数が少なければ、積極的に展開していく取り組みも必要になるでしょう。
SNS
SNSは情報の「早さ」と「拡散力」に長けたメディアとなっているため、「こまめな投稿」と「ユーザーにとって有益な情報」を心がける事が大切です。
改善ポイント2.ユーザーに安心感と信頼感を持ってもらう
ECサイトはユーザーとの距離がある
実店舗での販売であればユーザーは実際に商品を手に取って見たり、店員と対面で会話したりする事が可能です。
一方で、ECサイトは手軽で便利な反面「直接やり取りができない」という点には注意が必要になります。
- 掲載されている商品は本物か(ブランド品など)
- 個人情報の扱いはどうなっているのか
など、サイトを閲覧しているユーザーは潜在的に様々な不安を抱えているのです。
FAQ・口コミ・Pマークなどを活用しよう
ユーザーの不安を取り除くためには、透明性の高い情報を提供しておく事が有効です。
FAQ
よくある質問をまとめて回答をFAQ形式で用意しておけば、ユーザーが疑問や不安を持ったままになる可能性が低くなります。
口コミ
商品ごとに一般ユーザーからの口コミを掲載すると、実際の使用感を購入前にある程度予想できるので安心感が高まるでしょう。
プライバシーマーク
IT化が進むに連れて、個人情報の取り扱いやセキュリティ体制の構築は各企業の重要課題となっています。適切な取り組みを行っている証明としてはプライバシーマークの掲載が有効です。
改善ポイント3.商品は見つけやすくする
「見やすさ」はECサイトの生命線
PCやスマホでECサイトを閲覧しているユーザーは、限られた画面の中で商品を探さなければなりません。
そのため、目当ての商品に中々たどり着けないECサイトはユーザーにとって大きなストレスとなり離脱率が高いです。
改善策①:レイアウトの見直し
改善策としては、まずサイト内のレイアウトを見直してみるのが良いでしょう。
「商品画像」「商品説明」「価格」の3点は各商品でレイアウトを統一すると視認性が向上します。
気になった商品をすぐにカートに入れてもらえるように、購入ボタンを近くに配置しておくのもポイントです。
改善策②:カテゴリー構造の見直し
また、商品を検索する際のカテゴリー構造も一度見直してみましょう。
カテゴリーを細分化し過ぎるとかえって検索しにくくなってしまうため、ある程度ざっくりとしたジャンル分けにしておくのも重要です。
具体的な商品名を覚えていないユーザーでも目当ての商品を見つけやすい構造を目指しましょう。
改善策③:意外と見落としがちな「表示速度」
ECサイトでの商品検索は多くのページ移動を行う事になります。
その度に長い時間待たされるようでは、ユーザーは効率的に商品を探せなくなってしまうでしょう。サイトを構築する段階では意外と見落としがちですが、
実際の環境で画面が表示される速度には注意が必要です。具体的な目安としては3秒以内で1ページを完全に表示させる事ができれば許容範囲と言えるでしょう。
改善ポイント4.商品を購入しやすくする
購入プロセスはできるだけ簡素に
いざ目当ての商品を見つける事ができても、購入に至るまでのプロセスが複雑になっているとユーザーが途中で手続きを中断してしまう可能性があります。
一旦カートに入れられた商品を最終的に購入してもらえない現象を「カゴ落ち」と呼ぶので覚えておきましょう。カゴ落ちを避けるためには、手続きの中でユーザーが入力する項目を最小限に抑えるのが効果的です。
極端に言えば、商品を購入してもらうにあたって必要となる情報は「氏名」「住所」「連絡先」の3点に絞れます。
それ以外のアンケートやメールマガジンの配信チェックなどはユーザーによっては嫌がられる可能性もあるので、自社にとって必要かどうか慎重に検討しましょう。
また、購入から商品到着のプロセスを分かりやすく明示しておく事も大切です。
問い合わせ対応も重要なポイント
ECサイトにおける「購入しやすさ」は、サイト設計だけの話ではありません。
運営側が迅速かつ的確にユーザーからの問い合わせに対応する事も、ユーザーが商品を購入しやすいと感じるポイントです。
サイト上に設けるFAQはECサイトの使い方全般に対する疑問点の解消には適していますが、個別の商品への疑問を解決するには不向きと言えます。
そのため、ユーザーが商品説明を見ても分からない点(付属品や細かい使い方など)にはメールや電話での問い合わせ対応が必要になるでしょう。
問い合わせには早めの対応を心がけ、しっかりとしたマニュアルを用意して的確な回答を返す事が重要なのです。
改善ポイント5.提案力を強化する
ECサイトを訪れるユーザーは大きく分けて2種類
ECサイトを訪れるユーザーは
- 「最初から目当ての商品が決まっている」という目的買いタイプ
- 「何となく商品を眺めている」というウィンドウショッピングタイプ
の2種類に大別されます。
目的買いタイプのユーザーへの対策
目的買いタイプのユーザーは上述した見やすい・購入しやすいサイト作りを心がけておけばコンバージョン率の向上が見込めるでしょう。
ウィンドウショッピングタイプユーザーへの対策
ウィンドウショッピングタイプのユーザーのコンバージョン率を上げるためには運営側から能動的に情報を発信していく事が重要です。
レコメンドでユーザーを引き止める
ウィンドウショッピングタイプのユーザーに対しては、レコメンド機能を活用してそのユーザーが興味・関心を抱きそうな商品を提案するような仕組みを作りましょう。
レコメンドエンジンと呼ばれるツールをサイトに組み込んでおくと、ユーザーの閲覧履歴に応じて個別におすすめ商品を表示する事ができます。
メールマーケティングでリピーター化
ユーザーのメールアドレスを取得できているのであれば、個別送信でメールマーケティングを行うのも良いでしょう。設定やメール作成に多少の手間隙がかかりますが、リピーター獲得のためには効果的です。
ECサイトの運営は要所を押さえる事が大切
ECサイトは単に商品を掲載しておけば勝手にユーザーが集まるという訳ではありません。大切なのは改善すべきポイントを見極めて対策を講じていく事なのです。
一方で、こうした取り組みにはある程度専門的な知識やスキルが必要になるというのもまた事実と言えます。
自社スタッフで対応が難しいようであれば、当社の「ECサイト制作・運用・保守サービス」を利用するのがおすすめです。
【関連記事】
ECサイトの作り方|構築方法の選定と制作手順・費用をわかりやすく解説
ECサイトとは?運営に必要な業務内容やECサイトの特徴を解説