店舗経営者の中には、ハウスカードがどんなものか知りたい人もいるのではないでしょうか。

ハウスカード導入の際、店舗にとってどのようなメリットやデメリットがあるのか把握しておくことが必要です。この記事でハウスカードの特徴を確認しておきましょう。

≪この記事は下記のような方におすすめです≫

  • リピーターとなる顧客を増やしたい方
  • 商品やサービスなどから安定した売上げを確保したい方
  • 効果的な集客方法に興味のある方

1.ハウスカードとは

ハウスカードとは、簡潔にいうとクレジットカードの一種です。

一般的なクレジットカードがクレジットシステムの国際ブランドと提携しているのに対し、ハウスカードはそのような有名ブランドと提携していないのが大きな特徴といえるでしょう。

利用できるのは、発行元企業や系列企業の店舗でのみとなっており、そのほかの店舗で利用することはできません。

なかには、信販会社などが独自に作っているクレジットカードもありますが、国際ブランドと提携していないという意味でこちらも同様にハウスカードと呼ばれています。

ハウスカードを導入している代表的な店舗としては、スーパーマーケット、百貨店、ガソリンスタンドなどが挙げられるでしょう。

2.ハウスカードの例

ハウスカードには、さまざまな種類がありますが、その中でも独自のサービスを提供したり、特別な機能が付いていたりするものがあります。

ここでは、3つのハウスカードについて確認していきましょう。

コスモ・ザ・カード・ハウス

コスモ石油がセディナとの提携により発行しているハウスカードで、日本全国のコスモ石油系列のガソリンスタンドでのみ使うことができます。

また、「コスモ・ザ・カード・ハウス」はガソリンスタンドの会計で使えるだけではありません。ETCカード機能を付けたり、「コスモガソリンマイレージ」という店舗独自のポイントが貯まったりするなどといったうれしい特典があるのが特徴です。

うまく活用すれば、ほかのガソリンスタンドよりもお得に給油することができます。

日産カード(ハウスカード)

自動車メーカーの日産フィナンシャルサービスが発行するハウスカードです。

「日産ポイント」という独自のポイントが貯まったり、レンタカーをお得に利用することができたりするなどの特典があり、多くの日産ユーザーの人に利用されています。

紀ノ国屋メンバーズカード

日本のみならず海外にも店舗を展開している老舗の大手書店、紀ノ国屋が発行するハウスカードです。

利用額に応じたポイント付与制度があり、貯まったポイントは会計時に割引き額として適用することができます。

3.ハウスカードの発行数が減少している背景

ハウスカードを発行している企業は、非常に少なくなっているのが現状です。

以前は、ハウスカードしか発行していなかった大手百貨店もいくつかありました。しかし、そのような店舗ですら国際ブランドと提携したクレジットカードを発行している傾向です。

ハウスカードの発行数が減少している背景として考えられるのは、限られた店舗でしか利用できないクレジットカードのため、利便性が低いということが挙げられるでしょう。

その点、国際ブランドと提携しているクレジットカードは、国内外のあらゆる店舗で利用できるという点でハウスカードよりも利便性が高いです。

使えるシーンが限られてしまえば、使用頻度や利用額が伸びないため、発行者にとってのメリットも小さくなってしまうことは否めません。ハウスカードの発行数が少なくなったのは、これらの要因が大きく影響しているといえるでしょう。

4.ハウスカードを利用する人のメリット・デメリット

ハウスカードは、「店舗側の立場か」「利用者側(顧客)の立場か」によってメリットやデメリットが分かれます。

導入するとなった場合、自店舗にどのような影響を及ぼすかを考えるのはもちろん重要なことですが、同時に利用する人にどのようなメリットやデメリットがあるのかを把握しておくことが大切です。

ここでは、利用者側にあるハウスカードのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

4-1.メリット

利用者のメリットとしてはじめに挙げられるのは、ハウスカードを利用すれば買い物時の割引特典やポイントサービスを受けられるという点でしょう。

同じ支払いにしても、現金で支払えば何も還元されることはありません。これは、ハウスカードで得られる一番大きなメリットといえるでしょう。

ポイントを支払いの一部に充てたり商品と交換したりできることはもちろんのこと、ハウスカード所持者を対象としたセールにも参加することもできるので、利用者はお得な買い物ができます。

そのほか、ハウスカードの審査は比較的緩いということも特徴の一つです。一般的なクレジットカード審査に落ちた人でも発行してもらえる可能性が高いので、気軽に申し込むことができるでしょう。

ハウスカードもクレジットカード同様にクレジットヒストリーが残るという点も、利用者にとって実は非常に大きなメリットです。

利用履歴を作ることで信用度が上げることができるので、将来的に一般的なクレジットカードを作りたいといった場合などに役に立ちます。

4-2.デメリット

利用者側にあるデメリットとして一番に挙げられるのは、先ほども軽く触れた通り、利用できるのが発行元の店舗や系列店などに限られていることではないでしょうか。

ハウスカードを買い物でフル活用するとなると、店舗ごとにハウスカードを持たなくてはいけなくなり、カードの管理が非常に面倒です。

一般的なクレジットカードのほうが幅広いシーンで使うことができるので、汎用性の面では圧倒的に優れているのは間違いありません。

一般的なクレジットカードを上回る特典やサービスがない限り使う機会も少ないので、場合によっては年会費などで損をする可能性もあるでしょう。

5.ハウスカードを導入する店舗のメリット・デメリット

ハウスカードは、店舗側にどのような影響を及ぼすのでしょうか。メリットとデメリット、それぞれの具体的な例をここで一通り確認しておきましょう。

5-1.メリット

店舗側が得られるメリットは、ハウスカードでの購入なら顧客の年齢、性別などの情報を購買データと紐付けて管理することができるという点です。

現金購入では、そのような顧客の詳細なデータを得ることはできません。また、一般的なクレジットカードの場合、決済情報はカード会社へ行くため店舗側は活用できませんが、ハウスカードは自社でシステムを管理しているため顧客データを手に入れることができます。

レジにPOSシステムを採用している店舗なら、POSデータとハウスカードの売り上げデータからどのような人がどんな買い物をしたのかを簡単に把握できるようになるでしょう。

ハウスカードで得た顧客データは、詳しく分析することでマーケット戦略に生かすことができるので、うまく活用すればその後の利益獲得につなげることができるかもしれません。

ハウスカードは、一般的なクレジットカードと違って国際ブランドと提供していないため、加盟店手数料をカード会社に支払う必要がありません。

ランニングコストの節約になるので、より多くの利益を確保することができます。そのほか、リボ払い手数料やローンの利息などの収益も、カード会社ではなく発行企業が得られるので無駄な出費を抑えることができるでしょう。

5-2.デメリット

店舗側に発生するデメリットは、「ハウスカードの導入時に新たな業務が発生する」ということです。システムプログラムや操作技術を理解、習得しておかなければなりません。特に、導入直後はスタッフが十分理解できていないこともあるため、決済ミスなども発生しやすくなります。

また、小さな店舗では商品の品ぞろえなどがネックになり、ハウスカードの会員数が増えない可能性もあるでしょう。「自店舗にハウスカードを導入する意義がどのくらいあるのか」についてしっかりと見極めなければなりません。

利用者から利便性に対する不満が出ないように、お得感を出すなど常に工夫が求められます。利用者の多くは、「店舗ごとのカードを持つことは避けたい」と考えるものです。

発行企業は、顧客の期待値を超えられるような魅力作りをしなければなりませんが、それを継続するのは決して容易なことではありません。

6.ハウスカード以外の集客方法とは?

ここまで述べてきた通り、ハウスカードにはメリットだけでなくデメリットがあるのも事実です。

多くの人に店舗を利用してもらうには、ハウスカードの代替手段となる集客方法を知っておかなければなりません。

ここからは、ほかにどのような集客方法があるのか詳しく解説していきます。

6-1.スマホアプリの活用

スマートフォンの普及により、顧客がアプリを活用する機会は増加傾向です。

そのため、アプリ市場に参入して、店舗アプリで顧客との接点を増やすことは、有効な戦略の一つといえるでしょう。かつて、企業の情報発信はメルマガが主流でしたが、アプリでのプッシュ通知のほうが最新の情報をチェックしてもらいやすい傾向にあります。

また、DMなど印刷物の発送には送料がかかってしまいますが、アプリで情報発信する場合は発送コストは発生しません。店舗アプリを導入することは、さまざまな経費削減につながるという点がメリットです。

6-2.店舗向けO2Oアプリ「GMOおみせアプリ」

アプリの導入が店舗経営に有効とはいっても、アプリを自社開発するのは簡単なことではありません。そこで、おすすめなのが店舗向けO2Oアプリを活用することです。

「GMOおみせアプリ」は、多くの店舗に利用されている人気のアプリで「タイムリーな情報発信ができる」という点が大きなメリットです。年齢や性別に合わせて、必要な情報だけをユーザーにダイレクトに届けられるので無駄がありません。

また、アプリのプッシュ通知は開封率が高く、実際の開封率も店舗側で集計できます。正確なデータ管理ができることも、このアプリの特徴といえるでしょう。

「クーポンやスタンプを電子化できる」という点も大きいです。

従来のクーポンやスタンプは、管理が面倒というデメリットがありますが、「GMOおみせアプリ」はわずらわしい管理をする必要がありません。クーポンの配信も自動化できるので、業務を効率化することができます。

そのほか、アプリ利用者のデータは解析することが可能です。キャンペーンなどの評判を把握できるうえ、継続すべき点や改善点など次回に向けての課題が確認できるため、顧客に対するアプローチを迅速に行うことができるでしょう。

メリットの多いスマホアプリを活用して集客力アップを図ろう

ハウスカードは、集客方法の一つであることは確かですが、利用者や店舗側にとってのデメリットもあるため発行数が減少しているのが現状です。

カードを持ち歩くことを面倒に感じている人もいるため、これからの時代はスマホで利用できる店舗アプリを運用するのがおすすめです。

「GMOおみせアプリ」なら情報発信やデータ分析など、あらゆる作業を効率的に行えるので、この機会に一度活用してみてはいかがでしょうか。